HLOOKUP関数とは何か?Excel初心者のための使い方と応用

データーベース関数

HLOOKUP関数の概要

HLOOKUP関数とは何か?

HLOOKUP関数は、Microsoft Excelで使用される関数の一つで、水平方向に並んだテーブルから、指定された値に対応する値を取得するために使用されます。検索対象となる値と一致するデータが見つかった場合、その値に対応するテーブル上のデータを返します。

HLOOKUP関数の特徴と使い方

HLOOKUP関数は、以下のような特徴があります。

  1. テーブルの上から検索される:HLOOKUP関数は、水平方向に並んだテーブルの上から検索を開始します。つまり、最初に指定した値がテーブルのどの行にあるかに関係なく、常にテーブルの最上部の行から検索を開始します。
  2. 完全一致をする必要がある:HLOOKUP関数は、検索する値とテーブル上のデータが完全に一致した場合に、その値に対応するデータを返します。部分一致の場合は、正しい結果が返されません。
  3. 近似一致を行う場合は、別の関数を使用する必要がある:HLOOKUP関数は、近似一致を行うことはできません。近似一致を行いたい場合は、VLOOKUP関数やINDEX関数、MATCH関数などを使用する必要があります。
  4. 関数の書式:
HLOOKUP(検索する値, テーブルの範囲, 返す列番号, [完全一致/近似一致])
  1. 引数の説明:
  • 検索する値:検索する値を指定します。
  • テーブルの範囲:検索するテーブルの範囲を指定します。
  • 返す列番号:検索された値に対応する列番号を指定します。
  • 完全一致/近似一致:オプションで指定する引数で、完全一致か近似一致かを指定します。省略された場合、関数は完全一致を行います。

以上が、HLOOKUP関数の概要についての説明です。

次のセクションでは、具体的な例を使用してHLOOKUP関数の使い方について解説します。

HLOOKUP関数の説明

HLOOKUP関数は、Excelで使用される関数の一つであり、水平方向の範囲から検索して、指定された値に対応するセルの値を返す関数です。HLOOKUPは、「Horizontal Lookup(水平検索)」の略語で、VLOOKUP関数と同じく、表形式のデータを扱う際に非常に便利です。

HLOOKUP関数の書式と構文

HLOOKUP関数の基本的な書式は以下の通りです。

scssCopy codeHLOOKUP(検索値, 検索範囲, 行番号, [完全一致])

引数の説明は以下のとおりです。

  • 検索値:検索する値を指定します。
  • 検索範囲:検索を行う範囲を指定します。
  • 行番号:検索結果の行番号を指定します。
  • 完全一致:省略可能な引数で、TRUEまたは省略すると完全一致、FALSEを指定すると部分一致で検索します。

引数の説明

まず、検索値についてです。HLOOKUP関数は、検索する値が水平方向に配置された範囲の上部にある場合に使用されます。検索範囲は、検索する範囲を指定します。行番号は、検索結果を返す行番号を指定します。最後に、完全一致についてです。完全一致を指定した場合、検索値と一致する値が検索範囲内で見つからない場合、エラーが返されます。

HLOOKUP関数の例文

以下の例は、HLOOKUP関数を使用して、水平方向の範囲から検索して、指定された値に対応するセルの値を返す方法を示しています。

=HLOOKUP(5,B2:F6,3,TRUE)

この例では、値5を検索します。検索範囲は、B2からF6までの範囲で、3番目の行に対応する値を返します。完全一致を指定しているため、値が見つからない場合は#N/Aが返されます。

HLOOKUP関数の使い方

HLOOKUP関数を使うと、Excelの表形式データの中から特定の条件に一致するセルの値を取得することができます。以下では、部分一致検索、完全一致検索、条件検索について説明します。

H3: HLOOKUP関数での部分一致検索方法

HLOOKUP関数を使って部分一致検索を行う場合は、検索条件を “*” で囲みます。具体的には、以下のような式を使います。

=HLOOKUP("*検索条件*", テーブル範囲, 行番号, [範囲検索])

例えば、A1:D4のセル範囲に次のようなデータがあった場合、

ABCD
1都市人口面積位置
2東京10500東京
3大阪8400西
4京都5300

“大”という文字列を部分一致検索して人口を取得する場合、以下のような式を使います。

=HLOOKUP("*大*", A1:D4, 2, FALSE)

この式を実行すると、2行目の”大阪”に対応するセルの値「8」が取得されます。

HLOOKUP関数での完全一致検索方法

HLOOKUP関数を使って完全一致検索を行う場合は、検索条件をそのまま指定します。具体的には、以下のような式を使います。

=HLOOKUP(検索条件, テーブル範囲, 行番号, [範囲検索])

例えば、A1:D4のセル範囲に次のようなデータがあった場合、

ABCD
1都市人口面積位置
2東京10500東京
3大阪8400西
4京都5300

“大阪”という文字列を完全一致検索して人口を取得する場合、以下のような式を使います。

=HLOOKUP("大阪", A1:D4, 2, FALSE)

この式を実行すると、結果として「8」という値が返されます。これは、A1:D4のセル範囲内で「大阪」という文字列を完全一致検索し、その行にある2番目のセルの値を取得するという意味です。

なお、第4引数にFALSEを指定することで完全一致検索を行っています。もしTRUEを指定した場合、部分一致検索を行うことになります。たとえば、「東京」という文字列を部分一致検索して人口を取得する場合は、以下のような式を使います。

=HLOOKUP("東京", A1:D4, 2, TRUE)

この式を実行すると、結果として「10」という値が返されます。この場合、第1引数の「*」は任意の文字列を表し、「東京」を含む文字列を検索することを意味しています。

また、HLOOKUP関数は条件検索にも利用することができます。たとえば、「面積」が400以上の都市の人口を取得する場合は、以下のような式を使います。

=HLOOKUP(400, A1:D4, 2, TRUE) 

この式を実行すると、結果として「8」という値が返されます。ここでは、第1引数に検索条件の値を指定し、第4引数にTRUEを指定して部分一致検索を行っています。

HLOOKUP関数での条件検索方法

HLOOKUP関数を使って条件検索を行う場合は、通常の完全一致検索と同様に、検索対象の文字列が完全に一致する必要があります。しかし、条件検索を行う場合は、検索する文字列が完全に一致しなくても、指定の条件に一致するデータを取得することができます。

例えば、A1:D4のセル範囲に次のようなデータがあった場合、

A B C D 1 都市 人口 面積 位置 2 東京 10 500 東京 3 大阪 8 400 西 4 京都 5 300 東

人口が5以上の都市を検索する場合、以下のような式を使うことができます。

=HLOOKUP(5, A1:D4, MATCH("人口", A1:D1, 0), TRUE)

この式では、条件として「5」という数値を指定しています。第4引数であるTRUEにより、条件として指定した数値以上の値を持つデータを検索することができます。また、MATCH関数を使って、検索対象となる列(この場合は「人口」)のインデックス番号を取得しています。

この式を実行すると、人口が5以上の都市の人口が取得されます。このように、HLOOKUP関数を使うことで、条件検索を行うことができます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました