エクセルの関数PERCENTRANK.EXCとは、データの集合における値のパーセンタイルランクを返す関数です。パーセンタイルランクとは、ある値がデータの集合の中でどの程度上位に位置するかをパーセントで表したものです。例えば、テストの点数が80点で、パーセンタイルランクが90%だとしたら、その点数はテストを受けた人の中で上位10%に入っているということになります。
PERCENTRANK.EXC関数の書式は以下の通りです。
PERCENTRANK.EXC(配列, x, [有効桁数])
ここで、
- 配列はデータの集合を表すセル範囲です。
- xはパーセンタイルランクを求めたい値です。
- 有効桁数はオプションの引数で、パーセンタイルランクの小数点以下の桁数を指定します。省略した場合は3とみなされます。
PERCENTRANK.EXC関数の使い方の例を見てみましょう。以下の表は、あるクラスのテストの点数を示しています。
生徒 | 点数 |
---|---|
A | 90 |
B | 85 |
C | 80 |
D | 75 |
E | 70 |
F | 65 |
G | 60 |
H | 55 |
I | 50 |
J | 45 |
この表に対して、以下のようにPERCENTRANK.EXC関数を使って、各生徒のパーセンタイルランクを求めることができます。
生徒 | 点数 | パーセンタイルランク |
---|---|---|
A | 90 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B2) |
B | 85 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B3) |
C | 80 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B4) |
D | 75 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B5) |
E | 70 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B6) |
F | 65 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B7) |
G | 60 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B8) |
H | 55 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B9) |
I | 50 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B10) |
J | 45 | =PERCENTRANK.EXC(B2:B11,B11) |
計算結果は以下のようになります。
生徒 | 点数 | パーセンタイルランク |
---|---|---|
A | 90 | 1.000 |
B | 85 | 0.889 |
C | 80 | 0.778 |
D | 75 | 0.667 |
E | 70 | 0.556 |
F | 65 | 0.444 |
G | 60 | 0.333 |
H | 55 | 0.222 |
I | 50 | 0.111 |
J | 45 | 0.000 |
この結果から、例えば、生徒Aはクラスの中で最高点を取り、パーセンタイルランクは100%です。生徒Jはクラスの中で最低点を取り、パーセンタイルランクは0%です。生徒Eはクラスの中央に位置し、パーセンタイルランクは55.6%です。
以上が、エクセルの関数PERCENTRANK.EXCについての解説です。この関数を使えば、データの相対的な位置づけを簡単に求めることができます。ぜひ、ご活用ください。
関連するキーワード:
- パーセンタイル: データの集合を100等分したときに、ある値が何番目に位置するかを表す指標です。例えば、パーセンタイル25は、データの集合の下位25%に相当する値です。
- PERCENTRANK.INC: エクセルの関数の一つで、データの集合における値のパーセンタイルランクを返す関数です。PERCENTRANK.EXCとの違いは、PERCENTRANK.INCは最小値と最大値を含むパーセンタイルランクを返すのに対し、PERCENTRANK.EXCは除外するパーセンタイルランクを返すという点です。
- RANK: エクセルの関数の一つで、データの集合における値の順位を返す関数です。パーセンタイルランクとは異なり、順位は整数で表されます。RANKには、RANK.AVGとRANK.EQの二種類があります。RANK.AVGは、同じ値の順位を平均化して返す関数です。RANK.EQは、同じ値の順位を同じにして返す関数です。
コメント