リモートワークや外出先から自宅ネットワークに安全にアクセスするためにVPN(仮想プライベートネットワーク)の構築が注目されています。本記事では、NURO光のF660PルーターとYamaha NVR500を使用してリモートアクセスVPNを設定する方法について詳しく解説します。

1. 準備するもの
- NURO光のONU(F660P)
- Yamaha NVR500ルーター
- インターネット接続環境
- PCまたはタブレット(設定用)
2. ネットワーク構成図と注意点
以下は基本的なネットワーク構成例です:
- F660P:インターネット接続用のONUとして機能
- NVR500:VPNサーバーおよびルーターとして機能
- 外部デバイス(スマホやタブレット):リモートアクセス用
注意: 最近のNURO光ではMAP-E方式が採用されており、一部設定(DMZやポートフォワード)が制限される場合があります。この場合はSoftEther VPNなど代替案の検討が必要です。
3. Yamaha NVR500の基本設定
3.1 IPアドレスとDHCPの設定
- NVR500のLAN側アドレスを「192.168.1.1」に設定。
- DHCPサーバー機能を有効化し、「192.168.1.100~192.168.1.200」の範囲でIPアドレスを割り当て。
3.2 セキュリティ強化
- 暗号化方式: AES256推奨。
- 認証アルゴリズム: HMAC-SHA256推奨。
- ファイアウォール: 外部から不要なトラフィックをブロック。
3.3 DMZエリアとMAP-E対応
F660PでDMZエリアを有効化し、NVR500にトラフィックを転送します。ただし、MAP-E方式ではポートフォワードやDMZ機能が制限される場合があります。この場合はSoftEther VPNなど代替案がおすすめです。
4. VPN設定手順
4.1 L2TP/IPsec VPNの有効化
L2TP/IPsec VPN機能を有効化し、以下のパラメータを設定します:
- ID/パスワード: ユーザーごとに固有。
- 事前共有キー(PSK): “BestCollection”など。
- 暗号化方式: AES256。
4.2 動的DNS(DDNS)の活用
IPアドレス変動対策としてDDNSサービス(例: example.ddns.net)を利用してください。ただしMAP-E環境ではトンネル方式への対応も検討しましょう。
5. 接続確認とトラブルシューティング
5.1 接続確認手順
- L2TP/IPsecクライアントに必要な情報(ID、パスワード、PSK)を入力。
- “接続”ボタンでVPN接続状況確認。
- NVR500管理画面でセッション状態確認。
5.2 トラブルシューティングポイント
- 接続失敗時: IPアドレスやPSKが正しいか確認。
- 速度低下時: CPU負荷や帯域幅確認。

6. おすすめ活用例と注意点
このVPN構築は以下の場合に特に役立ちます:
- 自宅サーバーへの安全なアクセス:ファイル共有やメンテナンス作業。
- IOTデバイス管理:監視カメラやスマートホームデバイスへのアクセス。
注意点:
- セキュリティ対策:ID/パスワードは定期的に変更してください。
- DDoS攻撃対策:NVR500のファイアウォール機能で外部からの攻撃を防ぎます。
まとめ:NURO光とNVR500で快適なVPN環境を構築しよう!
本記事では、NURO光とYamaha NVR500ルーターを使用したリモートアクセスVPN構築方法について解説しました。これにより、自宅ネットワークへの安全なアクセスが可能になります。ぜひこの記事を参考にして、自分だけのVPN環境を構築してください!
*本記事は2025年現在の情報に基づいています。最新情報については公式サイトをご確認ください。
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