NURO光の利用者の中には、Sony製ルーターNSD-G1000Tを使用している方も多いでしょう。このルーターは最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6に対応しており、セキュリティ面でもWPA3をサポートしています。本記事では、デフォルト設定のWPA2からWPA3への変更方法や、設定時の注意点について詳しく解説します。

WPA3とは?そのメリット
WPA3は、Wi-Fi Allianceによって策定された最新のセキュリティプロトコルです。以下のようなメリットがあります:
- セキュリティ強化: WPA2よりも強力な暗号化方式(SAE)を採用。
- 簡易接続: パスワード共有時の安全性が向上。
- IoT対応: IoTデバイス向けの軽量プロトコルをサポート。
設定変更手順
以下は、NSD-G1000TでWPA3に切り替える手順です:
- 管理画面へのアクセス: ブラウザから「192.168.1.1」にアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力します。初期値ではどちらも「admin」が設定されています。
- 無線LAN設定を開く: 管理画面で「無線LAN」タブを選択し、2.4GHz帯と5GHz帯それぞれのネットワーク設定画面に進みます。
- 保護モードの変更: 「保護モード」メニューから「WPA3-SAE Pre Shared Key」または「WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES)」を選択します。
- 適用ボタンをクリック: 設定後、「適用」をクリック。Wi-Fi接続が一時的に切断される場合があります。
注意点とトラブルシューティング
以下の点に注意してください:
- 互換性: WPA3非対応端末がある場合、『WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES)』モードを選択することで互換性を保つことができます。ただし、混在モードでは一部の端末が接続できない、または不安定になることがよく報告されています。
- チャンネル設定: 5GHz帯では干渉を避けるため、利用状況に応じてチャンネルを手動で『100~144』の範囲に設定することが推奨されます。ただし、DFS(動的周波数選択)対応のチャンネルはレーダー干渉の影響を受ける可能性があるため、環境に応じて適切なチャンネルを選択してください。
- IPv6無効化: 不要な場合はIPv6を無効化すると接続トラブルが減少することがあります。
まとめ
NURO光のNSD-G1000TでWPA3への切り替えは、セキュリティ向上に非常に有効です。ただし、一部の端末やネットワーク構成では接続に問題が生じる可能性があります。特に古いデバイスや一部のスマートフォンでは、WPA3または混在モードで接続できないケースも報告されています。その場合はWPA2のみの設定に戻すことを検討してください。

これらの手順やポイントを参考に、安全で快適なインターネット環境を構築しましょう!
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