楽天モバイルユーザーの皆さん、自宅や外出先でのインターネット接続に、どんなルーターを使えば良いか迷っていませんか? 特に、楽天モバイルの無制限プランを最大限に活用したいなら、適切なルーター選びは非常に重要です。しかし、「楽天モバイル公式のルーターしか使えないの?」「SIMフリーのルーターでも使えるの?」「たくさん種類があってどれを選べばいいかわからない…」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。この記事では、楽天モバイルが提供する公式ルーターはもちろん、楽天モバイル回線で快適に利用できる他社製のSIMフリーモバイルルーターやホームルーターまで、幅広い選択肢を徹底的に比較検討します。速度、機能、価格、そして利用シーンに合わせて、あなたに最適な一台を見つけるための情報を網羅しました。この記事を最後まで読めば、楽天モバイル回線を活用するためのルーター選びに迷うことはなくなるでしょう。単に公式ルーターだけを比較するのではなく、市場にある多様なSIMフリー ルーターの中から、楽天モバイルユーザーが本当に知りたい「使えるルーター」「最適なルーター」を深く掘り下げてご紹介します。
楽天モバイルでルーターを利用する基本と公式ルーターの紹介
まずは、楽天モバイル回線をルーターで利用することのメリットや、公式で提供されているルーターの種類について基本的な知識を解説します。楽天モバイルの料金プランは、使ったデータ量に応じて料金が決まる段階制プランが主流であり、特に月間のデータ利用量が20GBを超えると、それ以上はどれだけ使っても料金が変わらない「データ無制限(※)」となる点が大きな魅力です。(※公平にサービスを提供するため、通信速度の制御を行う場合があります。詳細は楽天モバイル公式サイトをご確認ください。)この無制限のメリットを最大限に活かすには、スマホ単体での利用だけでなく、複数のデバイスを接続できるルーターの活用が非常に有効です。
楽天モバイル回線をルーターで使うメリット
楽天モバイルのデータ無制限プランとルーターを組み合わせることで得られる主なメリットを説明します。これにより、自宅の固定回線代わりや、外出先での強力な通信手段として、楽天モバイル回線をより柔軟かつ経済的に利用することが可能になります。
- データ容量を気にせず使える(条件による):楽天モバイルのデータ無制限プランを契約していれば、月間20GB超過後はどれだけデータを使っても料金上限に達するため、高画質の動画視聴や大容量ファイルのダウンロードなども、データ容量を気にせず行うことができます。ルーターを使えば、その無制限の恩恵を様々なデバイスで共有できます。
- 複数の端末を同時接続できる:スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機など、Wi-Fiに対応した複数のデバイスを同時にインターネットに接続できます。家族みんなでインターネットを使いたい場合や、仕事で複数のデバイスを使い分ける場合に非常に便利です。テザリングの場合、接続台数に制限があったり、親機となるスマホのバッテリー消費が激しくなるデメリットがありますが、専用ルーターならこれらの問題を解消できます。
- 工事不要でインターネット環境が手に入る:光回線のように自宅への回線引き込み工事が不要です。ルーターが届き次第、SIMカードを挿して設定するだけで、すぐにインターネットを利用開始できます。引っ越しが多い方や、単身赴任などで一時的にインターネットが必要な方にとって、この手軽さは大きなメリットです。
- 比較的低コストで運用できる可能性がある:楽天モバイルの料金プランは他社と比較して競争力があり、特にデータ無制限をよく利用する方にとっては、光回線などと比較してトータルの通信費用を抑えられる可能性があります。また、公式ルーターや一部のSIMフリー ルーターは端末価格も比較的安価なものが多く、初期投資も抑えやすい傾向にあります。
これらのメリットを享受するために、次に楽天モバイルが公式に提供しているルーターを見てみましょう。
楽天モバイル公式のモバイルルーター・ホームルーター
楽天モバイルは、自社回線に最適化されたルーターを公式に販売しています。これらは設定が非常に簡単で、楽天モバイルのSIMカードを挿すだけで利用開始できる点が魅力です。代表的な機種を挙げ、それぞれの特徴と、どのようなユーザーにおすすめかを解説します。
- 楽天モバイル公式モバイルルーター(例: Rakuten Pocketシリーズ)の特徴:
- 小型軽量で持ち運びに特化しています。外出先や移動中にインターネットを利用したい方に最適です。
- バッテリー内蔵で、電源がない場所でも一定時間利用可能です。
- 楽天モバイルのSIMカードを挿せばすぐに使え、初期設定が非常に簡単です。
- 端末価格が比較的安価で、キャンペーンなどが適用されることも多いです。
- 一方で、バッテリー持ちは使用状況に左右され、有線LANポートがないため、デスクトップPCなど有線接続したいデバイスがある場合は別途対応が必要です。また、Wi-Fiの同時接続台数や通信範囲は、据え置き型のルーターに比べて限定的です。
- こんなユーザーにおすすめ:外出先での利用がメイン、手軽に持ち運べるモバイルルーターが欲しい、設定の手間を省きたい、初期費用を抑えたい方。
- 楽天モバイル公式ホームルーター(例: Rakuten Turbo)の特徴:
- コンセントに挿すだけで自宅にWi-Fi環境を構築できます。工事は一切不要です。
- 基本的に据え置き利用を想定しており、本体はモバイルルーターより大きめですが、その分安定した通信が期待できます。
- 複数のデバイスを同時に接続するのに適しており、家族での利用や、スマート家電が多い家庭にも対応しやすい設計です。
- 機種によっては有線LANポートを備えており、安定性を求めるPCやゲーム機を有線接続することも可能です。
- モバイルルーターと異なりバッテリーは非搭載で、コンセントからの給電が必須です。また、原則として登録住所以外での利用は推奨されていません。
- こんなユーザーにおすすめ:自宅で固定回線代わりとして使いたい、工事不要でインターネット環境を整えたい、家族や複数のデバイスで安定してインターネットを利用したい方。
- 公式ルーターを選ぶ際のメリット・デメリット:
- メリット:設定が簡単、楽天モバイル回線での動作保証がある、サポート体制が整っている、キャンペーンでお得に購入できる場合がある。
- デメリット:機種の選択肢が限られる、高性能なSIMフリー ルーターと比較すると機能や速度、安定性で劣る場合がある、用途によってはオーバースペックまたは機能不足になる可能性もある。
公式ルーターは手軽に始められる選択肢ですが、より高性能なモデルや、特定の機能に特化したルーターを求める場合は、SIMフリー ルーターも視野に入れる必要があります。楽天モバイル回線は多くのSIMフリー ルーターで利用可能ですが、選ぶ際にはいくつかの重要なポイントがあります。
楽天モバイル対応SIMフリー ルーターの選び方と比較
楽天モバイル回線は、適切なAPN設定を行えば多くのSIMフリー対応ルーターで利用可能です。しかし、全てのSIMフリー ルーターが楽天モバイル回線に最適というわけではありません。快適に利用するためには、対応周波数帯や機能などを確認する必要があります。ここでは、楽天モバイルで使うためのSIMフリー ルーターの選び方と、主要な選択肢を比較する上で検討すべきポイントを解説します。
楽天モバイルで使えるSIMフリー ルーターの条件
快適な通信環境を構築するためには、ルーターが楽天モバイル回線に対応しているか、さらに重要な機能に対応しているかを確認することが不可欠です。特に以下のポイントは必ずチェックしましょう。
- 楽天モバイルの対応周波数(Band 3/18/26など)への対応:
- 楽天モバイルが自社で運用している主要な周波数帯はBand 3(1.7GHz帯)です。これは必ず対応している必要があります。
- 加えて、au回線を利用するパートナー回線エリア(※現在は順次終了)で安定して通信するためには、Band 18またはBand 26(プラチナバンド、800/850MHz帯)への対応が望ましいです。特に、建物内や地下、郊外など、Band 3の電波が届きにくい場所ではプラチナバンドが重要な役割を果たします。2024年春以降、楽天モバイル自身のプラチナバンド(Band 26の一部、700MHz帯)の運用が開始されつつあり、今後はBand 26対応の重要性がさらに増す可能性があります。SIMフリー ルーターを選ぶ際は、これらの複数のバンドに対応しているかを確認しましょう。
- また、機種によってはBand 1(2.1GHz帯)など、他のバンドにも対応していることで、将来的に楽天モバイルが新しい周波数帯を利用した場合にも対応できる可能性があります。
- VoLTEへの対応有無とその重要性:
- VoLTE(Voice over LTE)は、LTE回線上で音声通話を行う技術です。ルーターは音声通話を行いませんが、楽天モバイル回線では、データ通信の安定性や接続性がVoLTE対応に依存する場合があります。特に、非対応機種では基地局との接続が不安定になったり、圏外表示になったりする事象が報告されています。
- 快適かつ安定して楽天モバイル回線を利用するためには、VoLTEに対応したルーターを選ぶことが強く推奨されます。製品仕様に「VoLTE対応」や「楽天モバイル VoLTE対応」と記載があるか確認しましょう。
- 技術基準適合証明(技適マーク)の有無:
- 日本国内で電波を発する通信機器を使用するには、日本の技術基準に適合していることを示す「技適マーク」が必要です。技適マークのない機器を国内で使用することは電波法違反となります。
- 海外で購入したSIMフリー ルーターや、国内で販売されていても技適マークがない個人輸入品などは使用できません。必ず本体や製品仕様に技適マークがあることを確認してください。
- APN設定:
- SIMフリー ルーターで楽天モバイル回線を利用するには、ルーター側でAPN(アクセスポイント名)設定が必要です。設定情報は「APN: rakuten.jp」「ユーザー名: rakuten」「パスワード: (なし)」「認証タイプ: CHAPまたはPAP」などとなりますが、機種によって設定項目の名称や必要な情報が異なる場合があります。
- 製品によっては楽天モバイルのAPN設定がプリセットされているものもありますが、手動設定が必要な場合がほとんどです。製品マニュアルでAPN設定方法を確認できるか、インターネット上に設定情報や手順があるかなども、購入前のチェックポイントとなります。
モバイルルーターとホームルーター:違いと比較
SIMフリー ルーターの主な形状として、持ち運び可能なモバイルルーターと、自宅に設置するホームルーター(据え置き型)があります。どちらのタイプがあなたの利用スタイルに合っているか、それぞれの特徴、メリット、デメリットを比較して検討しましょう。
- モバイルルーター:
- 特徴:小型軽量、バッテリー駆動、持ち運び可能。
- メリット:外出先、移動中、旅行先など、場所を選ばずにインターネットを利用できる携帯性の高さが最大の利点です。電源がない場所でもバッテリーで駆動します。機種によっては充電機能(モバイルバッテリーとして使える)を備えているものもあります。
- デメリット:バッテリーの充電が必要で、連続使用時間は機種や電波状況によります。据え置き型に比べてWi-Fiの通信範囲が狭い傾向があり、同時接続台数も少なめです。有線LANポートがない機種が多いため、安定した有線接続を求める場合は不向きです。
- こんな人におすすめ:頻繁に外出して作業する、出張や旅行が多い、カフェやコワーキングスペースでインターネットを利用したい。
- ホームルーター(据え置き型):
- 特徴:コンセント給電、本体が大きめ、安定した通信を想定。
- メリット:コンセントからの給電なのでバッテリー切れの心配がなく、長時間の安定した通信が可能です。本体サイズが大きいため、高性能なアンテナを内蔵できることが多く、Wi-Fiの通信範囲が広く、複数デバイスの同時接続にも強い傾向があります。多くの機種で有線LANポートを備えており、デスクトップPCやゲーム機など、安定した速度を求めるデバイスを有線で接続できます。
- デメリット:持ち運びには適しません。基本的に設置した場所から移動させずに使用します。設置場所の電波状況に大きく依存するため、最適な置き場所を見つける必要があります。
- こんな人におすすめ:自宅の固定回線代わりとして使いたい、工事不要で自宅のWi-Fi環境を構築したい、家族みんなでインターネットを安定して使いたい、有線接続したいデバイスがある。
楽天モバイル回線で利用可能な主要SIMフリー ルーター比較
楽天モバイルユーザーに人気の高い、または利用報告が多いSIMフリーモバイルルーターやホームルーターを複数ピックアップし、スペックや特徴を比較します。これらの機種はあくまで一例であり、市場には様々なSIMフリー ルーターが存在します。選ぶ際には、前述の「楽天モバイルで使えるSIMフリー ルーターの条件」を満たしているか、そしてあなたの利用目的や環境に合ったスペックを備えているかを確認することが重要です。
機種名 | タイプ | 対応バンド(楽天) | VoLTE | 最大通信速度(理論値) | Wi-Fi規格 | 有線LAN | その他特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
[代表的な高性能モバイルルーター A] | モバイル | B3, B18, B26, B1など | 〇 | 下り1.0Gbps以上 | Wi-Fi 5 (ac) or Wi-Fi 6 (ax) | なし (USBテザリングは可能) | 高速通信対応、多接続対応、やや高価、バッテリー持ちは機種による |
[代表的な標準モバイルルーター B] | モバイル | B3, B18 | △ (機種による) | 下り300Mbps~500Mbps | Wi-Fi 5 (ac) | なし | バランス型、価格帯が手頃なものも、バッテリー持ちも平均的 |
[代表的な高機能ホームルーター C] | ホーム | B3, B18, B26, B1など | 〇 | 下り1.0Gbps以上 | Wi-Fi 6 (ax) | あり (複数ポート) | 安定性重視、広いWi-Fi範囲、多端末接続に強い、高価な傾向 |
[代表的な標準ホームルーター D] | ホーム | B3, B18 | 〇 | 下り500Mbps~1.0Gbps | Wi-Fi 5 (ac) or Wi-Fi 6 (ax) | あり (1ポート) | ホームルーターのエントリーモデル、設置の手軽さ、価格抑えめ |
※上記の機種名はあくまでタイプを表すための例示です。実際の製品を選ぶ際は、必ず個別の製品仕様を確認してください。最大通信速度はあくまで理論値であり、実際の通信速度は利用場所の電波状況、時間帯、接続デバイス数など、様々な要因によって大きく変動します。
SIMフリー ルーターは、公式ルーターにはない多様な選択肢と機能が魅力ですが、自分で機種を選定し、APN設定を行う必要があります。また、楽天モバイル側での動作保証があるわけではない点に注意が必要です(ただし、楽天モバイルの公式サイトで動作確認済み端末リストが公開されている場合があるので、事前にチェックすると安心です)。
【目的別】楽天モバイルで最適なルーターを見つける
ここまで、楽天モバイルの公式ルーターと、楽天モバイル回線で利用可能なSIMフリー ルーターの特徴や選び方、比較ポイントを見てきました。ここからは、あなたの具体的な利用目的や環境に合わせた最適なルーター選びをサポートします。
利用シーン別おすすめルーター診断
あなたの主な利用シーンを考えてみましょう。それによって最適なルーターのタイプや必要な機能が異なります。
- 外出先での持ち運びやすさ重視:モバイルルーターがおすすめ
- カフェで作業する、移動中に動画を視聴する、出張が多いなど、自宅以外の様々な場所でインターネットを使いたい場合は、軽量コンパクトなモバイルルーター一択です。
- 特に、バッテリー持ちの良いモデルや、急速充電に対応したモデルを選ぶと、より快適に利用できます。Wi-Fi 6対応など、最新のWi-Fi規格に対応していると、接続デバイスが多い場所でも安定しやすい傾向があります。
- おすすめの選択肢:Rakuten Pocketシリーズ(公式)や、小型・軽量で対応バンドが広いSIMフリーモバイルルーター。
- 自宅での安定性重視:ホームルーターまたは据え置き型モバイルルーターがおすすめ
- 自宅の固定回線代わりに利用したい、オンラインゲームやビデオ会議を安定して行いたい場合は、ホームルーター(据え置き型)が最適です。
- コンセント給電による安定した電力供給と、高性能なアンテナによる広いWi-Fi範囲、有線LANポートの有無が重要です。
- また、SIMフリーモバイルルーターの中にも、クレードル(拡張機器)を利用することで有線LAN接続が可能になったり、据え置き利用を想定したデザインのモデルもあります。
- おすすめの選択肢:Rakuten Turbo(公式)や、有線LANポートを備えたSIMフリーホームルーター、またはクレードル付きのSIMフリーモバイルルーター。
- 多人数・多端末での利用:ホームルーターまたは高性能モバイルルーターがおすすめ
- 家族みんなで同時にスマートフォン、タブレット、PCなど複数のデバイスを使う場合や、スマート家電を多く利用している場合は、一度に多くの端末を接続しても速度が低下しにくい高性能なルーターが必要です。
- Wi-Fi 6など最新のWi-Fi規格に対応し、同時接続可能台数が多いモデルを選びましょう。通信処理能力の高いCPUを搭載しているかどうかも安定性に影響します。
- 一般的にホームルーターの方が多端末接続に強い傾向がありますが、SIMフリーの高性能モバイルルーターでも対応可能なモデルはあります。
- おすすめの選択肢:Rakuten Turbo(公式)や、Wi-Fi 6対応で同時接続台数が多いSIMフリーホームルーター、または高性能SIMフリーモバイルルーター。
- 費用を抑えたい:公式ルーターまたは中古SIMフリー、スマホテザリング(要検討)
- 初期費用や月額費用をなるべく抑えたい場合は、キャンペーンが適用される公式ルーターがお得な場合があります。
- また、中古市場でSIMフリー ルーターを探すという手もありますが、技適マークの確認やバッテリーの状態(モバイルルーターの場合)には十分注意が必要です。
- 一時的な利用や、接続端末が少ない場合は、スマートフォンのテザリング機能でも対応できる可能性があります。ただし、スマホのバッテリー消費や発熱、機種による同時接続数の制限、利用場所によっては通信速度が不安定になるリスクも考慮が必要です。本格的なルーターの代替にはなりにくいでしょう。
公式ルーター vs SIMフリー ルーター:徹底比較と選び方のポイント
改めて、楽天モバイル公式ルーターとSIMフリー ルーターそれぞれのメリット・デメリットを踏まえ、どちらを選ぶべきか、価格、サポート、機能などの観点から選び方のポイントをまとめます。
- 価格:
- 公式ルーターは端末価格が安価に設定されていたり、キャンペーンで実質0円になったりする場合が多いです。ただし、Rakuten Turboのように初期費用や月額料金がかかるプランもあります。
- SIMフリー ルーターは端末価格自体は公式より高価なモデルが多いですが、一度購入すれば月々の端末代負担はありません(楽天モバイルの回線契約は別途必要)。高性能モデルは価格も高くなる傾向があります。中古を探すことで端末代を抑えることも可能ですがリスクもあります。
- サポート:
- 公式ルーターは、楽天モバイルのサポートを受けることができます。初期設定やトラブル発生時も安心です。
- SIMフリー ルーターの場合、端末に関するサポートはメーカーから受けることになります。楽天モバイル回線での動作に関する個別のサポートは受けられない可能性が高いです。APN設定など、自分で解決する必要が出てくる場合があります。
- 機能・性能:
- 公式ルーターは、楽天モバイル回線に最適化されていますが、機能はシンプルで必要最低限に絞られていることが多いです。
- SIMフリー ルーターは、様々なメーカーから多種多様なモデルが販売されており、高速通信対応、最新Wi-Fi規格(Wi-Fi 6Eなど)対応、多機能(VPN、ゲストSSID、詳細なQoS設定など)、広いWi-Fi範囲、多数の有線LANポートなど、高性能・多機能なモデルを選択できます。あなたのこだわりに合わせて細かく選びたい場合に有利です。
- 設定の容易さ:
- 公式ルーターはSIMカードを挿すだけでほぼ設定完了となるなど、非常に簡単です。
- SIMフリー ルーターは、手動でのAPN設定がほぼ必須です。複雑な設定は不要な場合が多いですが、IT機器の設定に慣れていない方にとってはハードルとなる可能性もゼロではありません。
- 将来性:
- SIMフリー ルーターで、より新しい通信技術(例: 5Gの新しい周波数帯、最新Wi-Fi規格)や幅広い周波数帯に対応したモデルを選んでおけば、楽天モバイルのネットワークが今後進化した場合にも対応できる可能性が高まります。特に楽天モバイルのプラチナバンド運用開始を考慮すると、Band 26対応のSIMフリー ルーターは今後の安定性向上に寄与する可能性があります。
どちらが良いかは一概には言えません。手軽さを重視するなら公式、性能や機能、将来性を重視するならSIMフリーの中から慎重に選ぶ、という考え方が良いでしょう。
楽天モバイル ルーター おすすめ総合比較
公式・SIMフリーを含め、これまでの解説を踏まえて特におすすめできるルーターのタイプや特徴を持つ選択肢をピックアップし、最終的な比較表で分かりやすく整理します。これは具体的な機種名を列挙するのではなく、それぞれの代表的な特徴を持つルーターのタイプを示し、選び方の参考として活用してください。
代表的な選択肢 (タイプ/シリーズ) | 公式/SIMフリー | 形状 | 価格帯(端末) | 速度(実測傾向) | 安定性 | 携帯性 | おすすめ度 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Rakuten Pocket [最新シリーズ] | 公式 | モバイル | 手頃 (キャンペーン利用で0円も) | 普通 (場所による変動大) | 普通 (場所による変動大) | 高い (軽量コンパクト) | ★★★★ | 楽天モバイル回線をお試しで使いたい、たまに外出先で使いたい、初期費用を抑えたい |
Rakuten Turbo [最新シリーズ] | 公式 | ホーム | 初期費用あり/月額料金発生 | 速い (条件が良ければ) | 高い (有線接続も可) | 低い (据え置き専用) | ★★★ | 自宅の固定回線代わりにしたい、工事不要で済ませたい、設定を簡単に済ませたい |
[高性能SIMフリーモバイル] | SIMフリー | モバイル | やや高め~高価 | 速い (理論値高い、実測も期待) | 高い (対応バンド・VoLTE対応なら) | 高い (多機能ながら携帯性維持) | ★★★★★ | 外出先でも高速通信したい、バッテリー持ちも重視したい、複数の周波数帯に対応したい |
[高機能SIMフリーホームルーター] | SIMフリー | ホーム | 中程度~高価 | 速い (対応バンド・Wi-Fi規格による) | 非常に高い (有線接続・多端末接続に強い) | 低い (完全に据え置き) | ★★★★ | 自宅で光回線並みの環境が欲しい、多端末接続や広いWi-Fi範囲が必要、詳細な設定をしたい |
[中古/型落ちSIMフリーモバイル] | SIMフリー | モバイル | 非常に手頃 | 普通~速い (機種による) | 普通~高い (機種による) | 高い (コンパクトなモデルが多い) | ★★★ | とにかく安くルーターを手に入れたい、特定の対応バンドが必要な場合、サブ回線用 |
※価格帯や速度はあくまで一般的な傾向であり、購入時期や個別の機種によって大きく異なります。実測速度は利用環境に強く依存するため、購入前に利用場所の電波状況を確認することが最も重要です。
楽天モバイルのエリアは日々拡大していますが、お住まいの地域やよく利用する場所での実際の電波状況(Band 3、そして可能であればBand 18/26/1の電波の強さ)を確認することが、快適なルーター利用の第一歩です。公式サイトのエリアマップだけでなく、周囲の楽天モバイルユーザーの評判や、もし可能であれば楽天モバイルを契約済みのスマートフォンで実際の通信速度を測定してみることをおすすめします。
また、スマートフォンのテザリング機能と専用ルーターで迷っている方もいるでしょう。テザリングは手軽ですが、スマホのバッテリー消耗、発熱、通信速度の不安定さ、同時接続数の少なさ、そしてスマホ側の通信制限(楽天モバイルは原則無制限ですが、パートナー回線エリア利用時やネットワークの状況によっては速度制限がかかる可能性もあります)といったデメリットがあります。本格的に複数デバイスで頻繁にインターネットを利用するなら、専用ルーターの方が圧倒的に快適です。
まとめ:あなたに最適な楽天モバイル対応ルーター選びの最終ガイド
この記事では、楽天モバイル回線で利用できるルーターについて、公式提供のものからSIMフリーの選択肢までを網羅的に比較し、あなたに最適な一台を見つけるためのポイントを解説しました。
重要なのは、ご自身の「主な利用場所(自宅メインか外出メインか)」「同時に接続する端末数」「予算(初期費用と月額費用)」「持ち運びの必要性」といった要素を明確にすることです。公式ルーターは設定が容易でサポート体制も整っている一方、SIMフリー ルーターは機種の選択肢が多く、より高速・高機能なモデルや、用途に特化したモデルを選べる可能性があります。
特に、SIMフリー ルーターを選ぶ際は、楽天モバイルの対応周波数帯(Band 3必須、Band 18/26/1対応なら尚良い)とVoLTE対応を必ず確認し、国内利用の場合は技適マークがあることも忘れてはいけません。これにより、楽天モバイル回線での安定した快適な通信が期待できます。
この記事で紹介した情報を参考に、ぜひあなたの楽天モバイルライフをより快適にする最適なルーターを見つけてください。気になるルーターが見つかったら、価格比較サイトやECサイトでのユーザーレビュー、メーカー公式サイトでの詳細なスペック確認などを行うことをおすすめします。あなたの利用シーンに最適な一台を選べば、楽天モバイルのデータ無制限プランを最大限に活用し、場所を選ばない快適なインターネット環境を手に入れることができるでしょう。