楽天モバイルでXiaomiを使う!APN設定とテザリング・Linkの注意点

Xiaomi端末、魅力的なコストパフォーマンスと高い性能で人気ですよね。そんなXiaomiスマートフォンで、月額料金の安さが魅力の楽天モバイルへの乗り換えや利用を検討している方も多いのではないでしょうか?

しかし、インターネットで情報を探していると、「Xiaomiで楽天モバイルって、なんか設定が難しいらしい」「テザリングが使えないって聞いた」「Rakuten Linkがうまく動かないことがあるみたい…」といった不安の声を目にすることもあるかもしれません。特に、APN設定(インターネットに接続するための設定)がきちんとできるのか、テザリングや無料通話アプリRakuten Linkが問題なく使えるのかは、普段のスマホ利用に直結するだけに気になるところです。

安心してください。この記事では、数多くのモバイル端末やキャリアに関する情報を発信してきた経験豊富なブロガーが、あなたのそんな不安を解消します。楽天モバイルでXiaomi製端末を問題なく利用開始するために、特に重要な具体的なAPN設定方法や、多くのユーザーが疑問やトラブルを抱えやすいテザリング、音声通話(Rakuten Link)など、利用上確認すべき重要な注意点と、それぞれの具体的な対処法に特化して、初心者の方にも理解できるよう、深く掘り下げて解説していきます。

この記事を最後までお読みいただければ、あなたのXiaomi端末で楽天モバイルをスムーズに使い始めるための具体的な手順と、もしもの時の対処法が明確になり、快適なモバイルライフを手に入れるための準備が万全になるはずです。さあ、一緒に見ていきましょう。

楽天モバイルをXiaomiで使うための最も重要な初期設定

楽天モバイル回線をXiaomi端末で利用するために、まず最初に、そして最も重要となるのが「初期設定」です。特にデータ通信や音声通話の根幹に関わる部分をしっかり押さえましょう。

APN設定はなぜ必要?基本的な考え方

スマートフォンが携帯キャリアのネットワークを通じてインターネットに接続したり、データ通信を行ったりするためには、そのネットワークへの「入口」を示す情報が必要です。これがAPN(Access Point Name)、日本語では「アクセスポイント名」と呼ばれます。

例えるなら、APNはインターネットという巨大な建物に入るための「特定のドアを指定する鍵」のようなものです。正しい鍵(APN情報)を使わないと、建物の入口まではたどり着けても、中(インターネット)に入ることができません。

通常、国内で正規販売されている多くのスマートフォンは、主要キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)やその系列の格安SIMのAPN情報がプリセットされており、SIMカードを挿すだけで自動的に設定が完了することが多いです。しかし、Xiaomi端末のようなグローバルモデルや、日本のキャリア以外で販売されたモデル、あるいはOSのバージョンによっては、楽天モバイルのAPN情報が自動で設定されない場合があります。

APN設定が正しく行われていないと、以下のような問題が発生します。

  • データ通信が全くできない、あるいは非常に遅い
  • Wi-Fiがないとインターネットに接続できない
  • MMS(キャリアメール)や、楽天モバイルの場合は無料通話アプリ「Rakuten Link」のSMS認証などが正しく機能しない

そのため、Xiaomi端末で楽天モバイルを利用開始するにあたり、データ通信が正常に行われるか確認し、もし問題があれば手動でAPN設定を行うことが、最初の重要なステップとなります。

Xiaomi端末での具体的なAPN設定手順

Xiaomi端末で楽天モバイルのAPNを手動で設定する手順は、以下の通りです。お使いのXiaomi端末のモデルやOSバージョン(MIUIバージョン)によって、メニューの名称や配置が若干異なる場合がありますが、基本的な流れと入力する情報は共通です。

【APN設定の具体的な手順】

  1. 端末の「設定」アプリを開きます。
  2. 「SIMカードとモバイルネットワーク」(または「接続と共有」など、ネットワーク関連の項目)を選択します。
  3. 楽天モバイルのSIMカードが挿入されているSIMスロット(例: 「SIM 1」や「楽天」など)を選択します。
  4. 「アクセスポイント名(APN)」または「APN」という項目を選択します。
  5. 現在表示されているAPNリストが表示されます。ここに楽天モバイルのAPNがない場合、または新規に作成する場合は、画面の下部や右上にある「+」アイコン、または「新しいAPN」といった項目をタップします。
  6. 新しいAPN作成画面が表示されますので、以下の情報を正確に入力します。
    • 名称: 任意の値で構いません。(例: Rakuten Mobile, 楽天回線, Rakutenなど。自分が後で見て分かりやすい名前にします)
    • APN:rakuten.jp (小文字で正確に入力します)
    • ユーザー名: 空白のまま
    • パスワード: 空白のまま
    • プロキシ: 未設定のまま
    • ポート: 未設定のまま
    • MMSC: 未設定のまま
    • MMSプロキシ: 未設定のまま
    • MMSポート: 未設定のまま
    • MCC: 440 (通常自動で入力されています。間違っている場合のみ修正します)
    • MNC: 11 (通常自動で入力されています。間違っている場合のみ修正します)
    • 認証タイプ:PAP または CHAP (どちらかを選択します。端末によっては「未設定」で動作する場合もありますが、PAPまたはCHAPを推奨します。)
    • APNタイプ: default,supl (カンマで区切って小文字で入力します。mms,dunなどを追加する必要がある場合もありますが、まずはdefault,suplで試します)
    • APNプロトコル: IPv4/IPv6
    • APNローミングプロトコル: IPv4/IPv6
    • ベアラー: 未指定 (指定する必要がある場合は LTE を選択します)
    • MVNOの種類: None
  7. 入力が完了したら、画面の右上にあるチェックマークアイコンや、メニューアイコン(縦に3つ点が並んでいるアイコンなど)から「保存」を選択します。
  8. APNリストに戻り、先ほど作成・保存した「名称」(例: Rakuten Mobile)のAPNを選択(タップ)して有効化します。選択されたAPNの横にチェックマークがつくか、色が変わるなどで確認できます。

設定情報は、必ず楽天モバイルの公式サイトでも最新の情報を確認してください。上記の情報は一般的なものですが、稀に仕様変更がある可能性もゼロではありません。

設定後の確認ポイントと開通トラブルシューティング

APN設定が完了し、有効化したら、楽天モバイル回線が正常に利用できているか確認しましょう。

【設定後の確認ポイント】

  • 電波表示: 端末画面上部のステータスバーに、楽天モバイルの電波アイコンと、データ通信方式を示す「4G」または「5G」の表示が出ているか確認します。機種によっては「楽天」というキャリア名が表示されることもあります。アンテナマークが立っているかどうかも重要です。
  • インターネット接続テスト: Webブラウザアプリ(Chromeなど)を開き、適当なウェブサイト(例: Yahoo! JAPAN, Google)にアクセスしてみます。Wi-FiをOFFにした状態で、スムーズにページが表示されればデータ通信は成功しています。
  • my 楽天モバイルアプリの確認: インターネットに接続できたら、my 楽天モバイルアプリを開いてみましょう。契約状況、利用データ通信量、楽天ポイント残高などが正しく表示されるか確認します。これにより、端末が楽天モバイルのシステムと通信できていることが確認できます。
  • Rakuten Linkアプリのテスト: 後述しますが、Rakuten Linkアプリを起動し、ログインや簡単な通話テストをしてみることも重要です。

【開通トラブルシューティング】

もし上記確認でインターネットに繋がらない、電波が表示されない、my 楽天モバイルがエラーになるなどの問題が発生した場合、以下の点を試してください。

  • APN設定情報の再確認: 入力した「APN: rakuten.jp」、「認証タイプ: PAP または CHAP」、「APNタイプ: default,supl」などの情報に誤りがないか、一文字ずつ慎重に確認します。全角になっていないか、不要な空白が入っていないかも確認しましょう。
  • APNの有効化忘れ: APNを保存した後に、リストから作成したAPNを選択して有効化しましたか?有効化しないと設定は反映されません。
  • 端末の再起動: 設定変更を端末に正しく反映させるため、一度端末の電源を切り、数分待ってから再度電源を入れてみてください。
  • SIMカードの抜き差し: SIMカードが正しく挿入されていない可能性もゼロではありません。一度SIMピンを使ってSIMカードトレイを取り出し、SIMカードを正しくセットし直してから端末に戻します。
  • 機内モードのON/OFF: 一時的に機内モードをONにし、しばらく待ってからOFFに戻すことで、ネットワーク接続がリフレッシュされることがあります。
  • ネットワーク設定のリセット: 最終手段の一つとして、ネットワーク設定をリセットする方法があります。ただし、Wi-Fi設定やBluetoothペアリングなどもリセットされるため注意が必要です。「設定」>「接続と共有」>「Wi-Fi、モバイルネットワーク、Bluetoothをリセット」などの項目を探して実行します。(項目名や場所は端末によって異なります)
  • 対応周波数帯の確認: ごく稀に、お使いのXiaomi端末が楽天モバイルの主要な周波数帯(Band 3やBand 18/26)に対応していない場合があります。端末の仕様を確認してください。ただし、最近の主要なXiaomi端末であれば概ね対応しています。

これらの手順を試しても問題が解決しない場合は、端末の機種固有の問題や、SIMカード自体の不具合なども考えられます。後述する「公式対応端末リストの確認」も重要になります。

要注意!テザリングとRakuten Link利用の落とし穴

楽天モバイルをXiaomi端末で使う上で、APN設定の次に多くのユーザーが気にする、あるいは実際にトラブルを経験しやすいのが、テザリング機能と無料通話アプリRakuten Linkです。それぞれの利用における注意点と、よくある問題への対処法を詳しく見ていきましょう。

テザリングが使えない?設定と機種依存の問題

テザリング機能は、スマートフォンのデータ通信を使って、PCやタブレット、ゲーム機などの他のデバイスをインターネットに接続できる便利な機能です。Xiaomi端末でももちろんテザリング機能は搭載されていますが、楽天モバイル回線で利用する際に問題が発生することがあります。

【Xiaomi端末でのテザリング設定手順(一般的な例)】

テザリングの設定自体は比較的簡単です。

  1. 端末の「設定」アプリを開きます。
  2. 「接続と共有」または「ポータブルホットスポット」といった項目を選択します。
  3. 「ポータブルホットスポット」をONにします。
  4. 必要に応じて、「ホットスポット名(SSID)」や「パスワード」を設定します。セキュリティのため、パスワードは必ず設定しましょう。

この設定自体は多くのXiaomi端末で共通ですが、問題は「設定はできるのに、楽天モバイル回線経由で他のデバイスがインターネットに接続できない」というケースです。

【テザリングが使えない主な原因と注意点】

  • APN設定の問題: APN設定が不完全であったり、特にAPNタイプに「dun」という項目が含まれていないとテザリングが機能しない場合があります。手動でAPN設定をした場合は、「APNタイプ」に「default,supl,dun」と追記して試してみてください。(ただし、全ての端末で「dun」の追加が必要・有効とは限りません。)
  • 機種固有の制限または非対応: これが最もよくある原因の一つです。お使いのXiaomi端末が楽天モバイルのテザリング機能に対して、メーカー側あるいは楽天モバイル側で正式な動作確認が取れていない、あるいは非対応とされている場合があります。特に海外モデルを輸入した場合などに起こりやすいです。端末のファームウェアやOSが楽天モバイルのテザリング機能と完全に互換性がないために発生します。
  • OSバージョンの影響: OS(Android)やMIUIのアップデートによって、テザリングに関する設定項目や内部的な挙動が変わり、急に使えなくなる、あるいは使えるようになることがあります。
  • 楽天モバイル側の仕様変更: ごく稀ですが、楽天モバイル側のネットワークやシステム変更によって、一部の非公式端末でのテザリングができなくなる可能性もゼロではありません。

【テザリングが使えない場合の対処法】

  • APNタイプの確認・修正: 前述の通り、APN設定の「APNタイプ」に「dun」が含まれているか確認し、含まれていない場合は「default,supl,dun」と追記して保存・有効化し、端末を再起動して試します。
  • 端末の再起動: テザリング設定を変更した後や、問題が発生した場合、まずは端末を再起動してみましょう。
  • 他のデバイスからの接続テスト: PCだけでなく、別のスマートフォンやタブレットなど、複数のデバイスから接続を試してみることで、問題がテザリング元(Xiaomi端末)にあるのか、接続先(他のデバイス)にあるのか切り分けられる場合があります。
  • 公式の動作確認情報の確認: 楽天モバイル公式サイトで、お使いのXiaomi端末がテザリングに対応しているか、あるいは特定の機種でテザリングの不具合が報告されていないか確認します。
  • ユーザーコミュニティでの情報収集: 同じXiaomiの機種を楽天モバイルで利用している他のユーザーが、テザリングについてどのような状況か、どのような設定で解決したかなどを、インターネット上のフォーラムやSNSで情報収集するのも有効です。「[機種名] 楽天モバイル テザリング」などのキーワードで検索してみましょう。
  • ファームウェア・OSアップデートの確認: 最新のOSアップデートが提供されている場合、アップデートを適用することで問題が解決する可能性があります。ただし、逆にアップデートで問題が発生する場合もあるため、事前に情報収集することをおすすめします。

残念ながら、端末固有の制限や非対応が原因の場合、ユーザー側でできる設定変更では解決できないことも多いです。その場合は、テザリングができないことを許容するか、別の対応端末を利用するか、あるいは今後のOSアップデート等で改善されるのを待つしかありません。

Rakuten Linkで困ったときの解決策(通話・SMS)

Rakuten Linkは、楽天モバイルユーザーにとって非常に重要なアプリです。このアプリを使うことで、国内通話(一部特番等を除く)やSMS(メッセージ)が無料で利用できます。しかし、Xiaomi端末で利用する際に、特に初期設定や認証段階でつまずくユーザーが少なくありません。

【Rakuten Linkの基本的な仕組みと注意点】

Rakuten Linkアプリを使った通話やSMSは、通常の電話回線(回線交換方式)ではなく、データ通信回線(VoIP: Voice over IP)を利用しています。そのため、データ通信が正常に行えない状態では、Rakuten Linkも利用できません。

また、Rakuten Linkアプリは、端末の電話番号と紐付けるために、最初の利用時にSMS認証が必要です。この認証SMSは、Rakuten Linkアプリ経由ではなく、端末標準のメッセージアプリ(SMS受信機能)で受信する必要があります。ここが最初の難関となることが多いです。

【Rakuten Linkでよくある問題と具体的な対処法】

問題1: アプリをダウンロードできない、起動できない

  • 対処法: Google Playストアから「Rakuten Link」を検索してダウンロードします。Playストアで検索できない場合は、端末が古すぎるか、Google Playサービスが正常に動作していない可能性があります。また、楽天モバイル公式サイトから直接APKファイルをダウンロードしてインストールする方法もありますが、セキュリティリスクも伴うため推奨はしません。基本的にはPlayストアからのインストールを試みてください。

問題2: SMS認証コードが届かない、認証できない

これが最も頻繁に発生するトラブルです。考えられる原因と対処法は多岐にわたります。

  • 原因A: APN設定が正しくない
    • 対処法: 前述のAPN設定手順に戻り、設定が正確か再度確認します。特に「APNタイプ」に「supl」が含まれているか確認しましょう(SMS受信にはsuplが必要な場合があります)。設定を修正したら、端末を再起動します。
  • 原因B: 端末標準のメッセージアプリでSMSが受信できない設定になっている
    • 対処法: 端末の「設定」>「アプリ」>「デフォルトアプリ設定」>「SMSアプリ」などで、Xiaomi端末にプリインストールされているメッセージアプリ(例: Miメッセージなど)がデフォルトに設定されているか確認します。また、SIMカード設定で、SMS送受信が有効になっているか確認します。
  • 原因C: Rakuten Linkアプリ、メッセージアプリの権限不足
    • 対処法: 「設定」>「アプリ」>「アプリを管理」(または「アプリ一覧」)から「Rakuten Link」と端末標準の「メッセージ」アプリを探します。それぞれの「権限」または「アプリのアクセス許可」を開き、「SMS」や「電話」「連絡先」などの必要な権限が許可されているか確認し、許可されていなければ許可します。
  • 原因D: キャリアブロックやネットワークの問題
    • 対処法: 稀に、楽天モバイル側の一時的な問題や、端末とネットワーク間の相性によりSMSが届かないことがあります。少し時間を置いて再度認証を試みる、場所を移動してみるなどが有効な場合があります。
  • 原因E: アプリの一時的な不具合
    • 対処法: Rakuten Linkアプリの「ストレージ」設定から「キャッシュをクリア」し、端末を再起動して再度試します。改善しない場合は、一度Rakuten Linkアプリをアンインストールし、端末を再起動した後、Google Playストアから最新版をダウンロードして再インストールしてみます。
  • 原因F: 楽天IDや電話番号の入力間違い
    • 対処法: Rakuten Link認証時に入力する楽天IDや電話番号が、契約情報と一致しているか再確認します。

問題3: Rakuten Linkで通話はできるが品質が悪い、途切れる

  • 原因: Rakuten Linkはデータ通信を利用するため、通信環境に影響を受けやすいです。データ通信速度が遅い、不安定である、Wi-Fiとモバイルデータの切り替えがうまくいかないなどが原因として考えられます。
  • 対処法:
    • 現在接続しているネットワーク環境を確認します。Wi-Fiに接続している場合は、Wi-Fiを切ってモバイルデータ通信で試してみます。
    • モバイルデータ通信の場合、電波状況の良い場所に移動してみます。
    • 速度制限がかかっていないか、my 楽天モバイルアプリでデータ残量を確認します。
    • APN設定が正しく行われているか再度確認します。
    • Rakuten Linkアプリのキャッシュクリアや再インストールを試みます。

【重要】通常通話・SMSとの違い

Xiaomi端末の標準の電話アプリやメッセージアプリ(Rakuten Linkではないアプリ)を使って発信・送信した場合、それはRakuten Linkの無料対象外となり、楽天モバイルの従量課金(国内通話22円/30秒、国内SMS3.3円/通など)が発生します。無料通話・SMSを利用するためには、必ずRakuten Linkアプリを起動して、そのアプリ内から操作を行う必要があります。この点を誤解していると、意図せず高額な料金が発生してしまう可能性があるため、十分に注意が必要です。

Xiaomi×楽天モバイル その他の注意点

APN設定、テザリング、Rakuten Linkといった主要機能以外にも、Xiaomi端末で楽天モバイルを快適に、そして安全に利用するために知っておくべき点がいくつかあります。

公式対応端末リストの確認と非対応機種のリスク

楽天モバイルは、公式サイト上で「動作確認済み端末」のリストを公開しています。このリストには、楽天モバイルのSIMを挿入した場合に、データ通信、音声通話(Rakuten Linkを含む)、SMS、テザリング、緊急速報メールなどの主要機能が正常に動作することが確認されている端末が記載されています。

お使いのXiaomi端末がこのリストに掲載されているか確認することは、楽天モバイルを安心して利用できるかどうかの最も重要な指標となります。

【リスト確認の重要性】

  • リストに掲載されている端末は、楽天モバイルが正式に動作保証しているわけではありませんが、少なくとも同社による確認試験をクリアしています。これらの端末であれば、この記事で解説したAPN設定やRakuten Link、テザリングなどが比較的スムーズに利用できる可能性が高いです。
  • 一方、リストに掲載されていない、あるいは「一部機能のみ対応」といった記載がある端末は、楽天モバイル回線との完全な互換性が保証されていません。

【非対応機種を利用する際のリスク】

もしお使いのXiaomi端末が楽天モバイルの公式リストに載っていない場合、以下のようなリスクが考えられます。

  • データ通信が不安定、またはできない: APN設定を正しく行っても、通信が途切れやすかったり、特定の条件下で繋がらなかったりすることがあります。
  • Rakuten Linkが利用できない、不安定: SMS認証がどうしても成功しない、通話品質が極端に悪い、アプリが頻繁にクラッシュするなど、無料通話・SMS機能が使えない、あるいは実用的ではない場合があります。
  • テザリングが利用できない: 前述の通り、設定はできてもテザリング機能が正常に動作しない可能性が高いです。
  • 緊急速報メール(ETWS)が受信できない: 地震速報や津波警報などの緊急性の高い情報を受信できない可能性があります。
  • 楽天回線エリアとパートナー回線エリアでの切り替えがうまくいかない: 電波状況に応じて自動的に回線が切り替わるべきところで、スムーズに切り替わらず圏外になったり、一方の回線に固定されてしまったりすることがあります。
  • OSアップデートによる影響: OSやファームウェアのアップデートによって、それまで使えていた機能が急に使えなくなる、あるいは逆に使えるようになる、といった予期せぬ挙動が発生する可能性があります。
  • サポートが限定される: 楽天モバイルのサポートに問い合わせた際に、非対応端末であることを理由に十分なサポートを受けられない場合があります。

これらのリスクを理解した上で非対応機種を利用する場合は、インターネット上のユーザーレビューやフォーラムで、同じ機種を楽天モバイルで利用している人の具体的な状況(どの機能が使える・使えない、どんな不具合があるかなど)を事前に徹底的に情報収集することが非常に重要です。そして、自己責任での利用となることを覚悟する必要があります。

OSアップデートと設定への影響

Android OSや、Xiaomi独自のMIUI(ミーユーアイ)といったOSのアップデートは、スマートフォンの機能向上やセキュリティ強化のために重要ですが、同時に既存の設定やアプリの動作に影響を与える可能性もゼロではありません。

特に、キャリア独自のカスタマイズが含まれないグローバルモデルのXiaomi端末や、キャリアが公式に対応していない端末の場合、OSアップデートによって以下のような影響が出る可能性があります。

  • APN設定のリセット: アップデート後にAPN設定が初期化されてしまい、手動で再設定が必要になることがあります。
  • ネットワーク関連設定の変更: キャリア選択設定や、優先ネットワークタイプ(4G/5G)の設定などが変わってしまうことがあります。
  • Rakuten Linkアプリの動作不安定化: OSとアプリの互換性の問題で、アップデート後にRakuten Linkが起動しなくなる、通話ができない、認証ができなくなるなどの問題が発生することがあります。
  • テザリング機能の動作変化: アップデートによってテザリングができなくなる、あるいは以前はできなかったができるようになる、といった変化が起こり得ます。
  • VoLTE設定のリセット/変更: 高音質通話であるVoLTEの設定が、アップデートによってON/OFFが変わったり、設定項目自体が移動・変更されたりすることがあります。

そのため、大きなOSアップデートを適用した後は、必ずこの記事で解説した以下の重要なポイントを再確認することをおすすめします。

  1. APN設定が正しく入力されており、有効化されているか。
  2. 電波表示が正常か、インターネットに接続できるか(Wi-Fiを切って確認)。
  3. Rakuten Linkアプリが起動し、SMS認証や通話テストができるか。
  4. テザリング機能が正常に利用できるか(必要な場合)。

アップデート前にこれらの設定状況をスクリーンショットなどで記録しておくと、問題発生時の比較や再設定に役立ちます。

まとめ:Xiaomiでも楽天モバイルは使える!設定のポイントを押さえよう

Xiaomi端末を楽天モバイルで利用する際に、APN設定やテザリング、そして無料通話アプリRakuten Linkの利用について、「難しそう」「ちゃんと使えるのかな?」と不安を感じていた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この記事で具体的に解説したように、APN設定の正しい手順と、テザリングやRakuten Linkで発生しうる具体的な問題点、そしてそれに対する体系的な対処法をしっかりと理解し、実行することで、多くのXiaomi端末で楽天モバイルを問題なく、そして快適に利用することが可能です。

楽天モバイルをXiaomi端末で利用する上で、特に注意すべきポイントは以下の3点でした。

  • APN設定: 自動設定されない場合は、「APN: rakuten.jp」「認証タイプ: PAPまたはCHAP」「APNタイプ: default,supl」などの情報を正確に入力・保存・有効化することが必須です。
  • テザリング: 設定自体は簡単ですが、機種によっては正式な動作確認が取れておらず、APNタイプの「dun」追加を試すか、他のユーザー情報を参考に慎重に進める必要があります。機種依存性が高い機能の一つです。
  • Rakuten Link: SMS認証でのつまずきが多く、APN設定、アプリ権限、メッセージアプリ設定、通信環境などを複合的に確認する必要があります。無料通話・SMSのためには必ずRakuten Linkアプリから利用することが重要です。

これらの主要な注意点に加え、お使いのXiaomi端末が楽天モバイルの公式動作確認リストに掲載されているかを確認すること、そしてOSアップデート後には各種設定に影響がないか再確認することも、安定した利用のためには非常に重要です。

もし現在Xiaomi端末で楽天モバイルを使っていて問題がある方、これからXiaomi端末で楽天モバイルを使い始める方は、ぜひこの記事で解説した具体的な設定方法やトラブルシューティングの手順を一つずつ試してみてください。APN設定の基礎から、テザリングやRakuten Linkの応用的な注意点、そして非対応機種のリスクに至るまで、必要な情報を網羅的に解説しましたので、きっと問題解決やスムーズな利用開始の助けとなるはずです。

この記事の内容を実践してもなお問題が解決しない場合は、お使いの機種名、OSバージョン、そして発生している具体的な症状(例: 「APN設定はできたがインターネットに繋がらない」「Rakuten LinkのSMS認証コードが届かない」など)を正確に把握し、楽天モバイルのカスタマーサポートに問い合わせるか、同じ機種を楽天モバイルで利用している他のユーザーの情報を積極的に収集することをおすすめします。適切な手順と情報収集によって、Xiaomi端末でも楽天モバイルのメリットを最大限に活かせるはずです。

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