「楽天モバイルで今持っている、またはこれから手に入れるiPhoneは使えるの？」
多くの方が抱えるこの疑問に対し、この記事では楽天モバイルでiPhoneをストレスなく利用するためのすべてを解説します。実際に利用できるのか、利用する際の具体的なメリット・デメリット、そしてSIM開通やAPN設定などの初期設定方法まで、楽天モバイルでiPhoneを使いたいと考えているあなたが、安心して利用開始できるよう徹底的にサポートします。この記事を読めば、楽天モバイルでiPhoneを利用できるかどうかの判断基準が明確になり、契約から利用開始までのステップがスムーズに進められるようになるでしょう。
楽天モバイルでiPhoneは「本当に」使える？利用可否をチェック
まず最も気になるのは、「楽天モバイルでiPhoneは使えるのか？」という点です。結論から言うと、多くのiPhoneは楽天モバイルで利用可能ですが、いくつか確認すべき重要なポイントがあります。あなたのiPhoneが楽天モバイルに対応しているか、ここでしっかりと確認しましょう。
楽天モバイル公式サイトで動作確認済みiPhoneを確認しよう
楽天モバイルは、自社の回線で問題なく動作することを確認した端末のリストを公式サイトで公開しています。お手持ちの、または購入を検討しているiPhoneのモデルがこの「動作確認済み端末」リストに含まれているかどうかが、最も確実な確認方法です。
確認する際は、iPhoneのモデル名だけでなく、iOSのバージョンも確認しましょう。楽天モバイルの動作確認は、特定のiOSバージョンで行われている場合があります。基本的には最新に近いバージョンであれば問題ないことが多いですが、心配な場合はリストの詳細を確認してください。
リストに載っていない古いモデルや、特定の経路で入手したiPhoneの場合でも、動作する可能性はゼロではありません。しかし、公式なサポート外となるため、予期せぬ不具合が発生するリスクがあります。楽天モバイルで安心して利用したい場合は、リスト掲載モデルを選ぶのが賢明です。
SIMフリー版とキャリア版iPhoneの違いと注意点
iPhoneには、Apple StoreやApple公式サイトで購入できる「SIMフリー版」と、ドコモ、au、ソフトバンクといった携帯キャリアで購入できる「キャリア版」があります。楽天モバイルでiPhoneを利用する際には、この違いが非常に重要になります。
SIMフリー版iPhoneは、最初からどの通信事業者のSIMカードやeSIMでも利用できるように設計されています。そのため、楽天モバイルのSIMを挿入するか、eSIMを設定するだけで、基本的に特別な設定なく通信が可能になります。
一方、キャリア版iPhoneは、購入したキャリアの回線でのみ利用できるように「SIMロック」がかかっている場合があります。SIMロックがかかったままでは、楽天モバイルのSIMを挿入しても通信ができません。
キャリア版iPhoneを楽天モバイルで利用するには、必ず事前に購入元キャリアでSIMロック解除手続きを行う必要があります。近年販売されているiPhone（特に2021年秋以降に発売されたモデル）は、原則としてSIMロックがかかっていない「SIMフリー」の状態で販売されていますが、それ以前のモデルをお使いの場合は、購入時期やキャリアの規約を確認し、必要であればSIMロック解除手続きを行ってください。SIMロック解除は、各キャリアのWebサイトや店舗で行えます（手数料がかかる場合もあります）。
人気のiPhoneモデルは楽天モバイルで使える？
「iPhone SEは？」「最新のiPhoneは？」など、特定のモデルについて気になる方も多いでしょう。
結論として、近年発売された多くのiPhoneモデル（例: iPhone SE（第2世代以降）、iPhone 11シリーズ以降、iPhone 12シリーズ、iPhone 13シリーズ、iPhone 14シリーズ、iPhone 15シリーズなど）は、SIMフリー版、またはSIMロック解除済みのキャリア版であれば、楽天モバイルの動作確認リストに掲載されており、問題なく利用できます。
特にiPhone 13以降のモデルではeSIMに完全対応しており、楽天モバイルのeSIMを利用することで、物理SIM不要でスムーズに開通できます。
ただし、前述の通り、必ず楽天モバイル公式サイトの最新の動作確認済み端末リストで、お手持ちの、または購入予定の正確なモデル名（例: iPhone 15 Pro Max, iPhone SE (3rd generation)など）とiOSバージョンを確認するようにしてください。
古いモデル（例: iPhone 6S, iPhone 7など）については、一部機能が制限されたり、動作確認リストから外れていたりする場合があります。リストにないモデルでの利用は非推奨です。
楽天モバイルでiPhoneを使うメリット・デメリット
楽天モバイルでiPhoneを利用することには、多くの魅力がある一方で、契約前に知っておくべき注意点も存在します。ここでは、それぞれの側面を詳しく解説し、あなたが楽天モバイルを選ぶべきかどうかの判断材料を提供します。
iPhoneユーザーが楽天モバイルを選ぶメリット
楽天モバイルは、そのユニークなサービス内容から、特にiPhoneユーザーにとって attractive な選択肢となり得ます。
- 柔軟かつシンプルで比較的安価な料金プラン：楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、データ利用量に応じて月額料金が自動的に変動する段階制プランです。データ利用量が少ない月は料金が安く抑えられ、多く使っても定額（無制限）となるため、iPhoneでのデータ通信量を気にせず利用できます。他の大手キャリアと比較して、特にデータ通信量を多く使う場合の料金が抑えられる傾向にあります。
- 楽天ポイントとの強力な連携：楽天モバイルの利用料金の支払いには楽天ポイントを利用できたり、楽天市場での買い物などがポイントアップの対象になったりと、楽天経済圏をよく利用するiPhoneユーザーにとっては非常に大きなメリットです。端末購入にもポイントが使えます。
- 「Rakuten Link」アプリでの国内通話かけ放題：iPhoneに「Rakuten Link」アプリをインストールすれば、国内通話が基本的にかけ放題になります。これは、通話料金を気にせずiPhoneを利用したい方にとって非常に魅力的です。ビデオ通話やメッセージ機能も利用できます。
- eSIM対応で即日開通が可能：近年発売されたiPhoneはeSIMに対応しており、楽天モバイルもeSIMを提供しています。eSIMを利用すれば、SIMカードの到着を待つことなく、最短当日中に開通させることが可能です。これは、急いで回線を開通させたい場合に非常に便利です。
- MNPワンストップ方式に対応：他社から電話番号そのままで乗り換える（MNP）際に、Webサイト上で手続きが完結するMNPワンストップ方式に対応しています。これにより、MNP予約番号を事前に取得する必要がなくなり、乗り換え手続きがよりスムーズになりました。
契約前に把握しておきたいデメリット・注意点
メリットが多い楽天モバイルですが、いくつかのデメリットや注意点も存在します。これらを理解した上で契約を検討することが重要です。
- 通信品質のばらつき：楽天モバイルの自社回線エリアは拡大していますが、場所によってはまだ電波が弱かったり、建物の奥や地下などでつながりにくかったりする場合があります。また、自社回線エリア外ではパートナー回線（au回線）に接続されますが、パートナー回線はデータ容量に制限があります（月間5GBまで）。この制限を超えると通信速度が1Mbpsに制限されます。
- 最新iPhoneの動作保証に時間がかかる場合がある：新しいiPhoneモデルが発売された直後など、楽天モバイルがそのモデルの動作確認を行い、リストに掲載するまでに時間がかかる場合があります。発売と同時に乗り換えを検討している場合は、事前に公式サイトで対応状況を確認が必要です。
- キャリアメールからの移行：楽天モバイルでは「楽メール」（@rakuten.jp）というメールアドレスが提供されますが、ドコモ、au、ソフトバンクなどのキャリアが提供するメールアドレス（@docomo.ne.jp, @au.com, @softbank.ne.jpなど）は引き継げません。これらのキャリアメールをメインで利用している場合は、GmailやiCloudメールなどへの移行や、キャリアのメール持ち運びサービス（有料の場合あり）の利用を検討する必要があります。
- 一部機能の対応状況：iPhoneのモデルやiOSのバージョンによっては、ETWS（緊急速報サービス）や、海外ローミングサービスなどが正常に機能しない場合があります。特に古いモデルや、公式な動作確認リストにないモデルを利用する場合は、事前に公式サイトで詳細を確認するか、サポートに問い合わせることを推奨します。
- 店舗サポートの数：他の大手キャリアと比較すると、楽天モバイルショップの数は少ない傾向にあります。オンラインでの手続きが中心となるため、対面でのサポートを重視する方にとってはデメリットと感じられるかもしれません。
- 「Rakuten Link」アプリの通話品質：「Rakuten Link」アプリを使った無料通話はデータ通信を利用するため、通信状況によっては通話品質が不安定になることがあります。また、一部の電話番号（ナビダイヤルなど）は無料通話の対象外となり、OS標準の電話アプリからの発信となり料金が発生します。
これらのメリット・デメリットを総合的に考慮し、ご自身のiPhoneの使い方や、重視するポイントに合っているかを判断しましょう。
楽天モバイルでiPhoneを利用するための初期設定手順
楽天モバイルの契約が完了し、SIMカードまたはeSIMが手元に届いたら、いよいよiPhoneで通信を開始するための設定です。ここでは、その具体的な手順を分かりやすく解説します。特に初めて設定する方でも迷わないように、ステップごとに説明します。
契約後の準備と回線開通手続き
契約後、楽天モバイルからSIMカードまたはeSIMの情報が送られてきます。
- 物理SIMカードの場合：SIMカードと設定ガイドが郵送されてきます。届いたら、my 楽天モバイルアプリまたはWebサイトにログインし、「お申し込み履歴」から「開通手続きをする」を選択し、画面の指示に従って手続きを行います。
- eSIMの場合：契約完了後、my 楽天モバイルアプリまたはWebサイト上で開通手続きを行います。物理的なSIMカードを待つ必要がないため、手続き完了後すぐに設定に進めます。
回線開通手続きが完了すると、「開通完了」の表示が出ます。この時点ではまだiPhoneは通信できませんので、続いてiPhone本体での設定を行います。
SIMカードの挿入またはeSIMの設定
回線開通手続きが完了したら、iPhoneに楽天モバイルの回線を認識させます。
物理SIMカードの場合
- iPhoneの電源を一度切ります。
- SIMピン（iPhone購入時に付属していることが多い）を使って、iPhone側面のSIMトレイを取り出します。
- SIMトレイに楽天モバイルのSIMカードを乗せます（切り欠きの向きに注意）。
- SIMトレイをiPhone本体に戻します。
- iPhoneの電源を入れます。
電源を入れると、iPhoneが新しいSIMカードを認識しようとします。
eSIMの場合
eSIMの設定方法はいくつかありますが、my 楽天モバイルアプリを使うのが最も簡単です。
- Wi-Fiに接続した状態で、iPhoneでmy 楽天モバイルアプリを開きます。
- ログイン後、「申し込み履歴」または該当のメニューからeSIM設定の項目を探します。
- 「eSIMプロファイルをダウンロード」のようなボタンをタップし、画面の指示に従います。
- iPhoneの設定アプリが開くので、「モバイル通信プランを追加」や「eSIMをアクティベート」といった項目をタップし、eSIMプロファイルのインストールを承認します。
my 楽天モバイルアプリ以外にも、送られてくるQRコードをiPhoneのカメラで読み取る方法や、設定アプリから手動で情報を入力する方法がありますが、my 楽天モバイルアプリが最も推奨される方法です。
eSIMの設定が完了すると、iPhoneのモバイル通信設定に楽天モバイルの回線が追加されます。
iPhoneでのAPN設定（プロファイルのインストール）
APN設定（Access Point Name設定）とは、データ通信を行うために必要な通信設定のことです。どの通信網にどうやって接続するか、という情報をiPhoneに教える設定です。
多くの近年発売されたiPhoneモデル（特にiOS 14.4以降）では、楽天モバイルのSIMカードまたはeSIMを設定すると、APN設定が自動的に行われるため、ユーザー自身が手動で設定する必要はありません。通常、SIMを挿入またはeSIMを設定して少し待つだけで、画面上部に「Rakuten」と表示され、通信が可能になります。
しかし、以下のようなケースでは手動でのAPN設定（構成プロファイルのインストール）が必要になる場合があります。
- 古いiPhoneモデルを使用している場合
- 自動設定がうまくいかなかった場合
- 特定のiOSバージョンを使用している場合
手動でAPN設定が必要な場合は、以下の手順を行います。
- Wi-Fiに接続した状態で、iPhoneのSafariブラウザを開き、楽天モバイル公式サイトのAPN設定に関するページにアクセスします。
- ページの指示に従い、iPhone用の「構成プロファイル」をダウンロードします。
- ダウンロード後、iPhoneの設定アプリを開くと、上部に「プロファイルがダウンロード済み」という項目が表示されるので、それをタップします。
- 「楽天モバイル」のプロファイルを選択し、「インストール」をタップします。
- パスコード入力などを求められる場合があるので、画面の指示に従ってインストールを完了させます。
- インストール完了後、設定アプリの「一般」＞「VPNとデバイス管理」または「プロファイル」の項目に「楽天モバイル」のプロファイルが追加されていることを確認します。
プロファイルのインストールが完了すれば、APN設定は完了です。
開通後の確認とデータ移行
設定が完了したら、実際に通信ができるか確認しましょう。
- 機内モードをオン・オフしてみてください。これにより、回線の再検索が行われることがあります。
- iPhoneの画面上部、キャリア名が表示される部分が「Rakuten」になっているか確認します。アンテナピクトが表示されていれば、電波を受信できています。
- Safariブラウザを開き、適当なWebサイト（例: 楽天モバイル公式サイト）が表示されるか確認します。問題なく表示されれば、データ通信は成功です。
- 「Rakuten Link」アプリを開き、アクティベーション（本人確認）が完了しているか確認します。電話をかけてみて、通話ができるかテストしてみましょう。
これらの確認が取れれば、無事に楽天モバイルでiPhoneが利用できる状態になっています。
もし、新しいiPhoneに買い替えた場合は、iCloudバックアップからの復元や、クイックスタート機能、PC（FinderまたはiTunes）を使ったバックアップからの復元などで、古いiPhoneから新しいiPhoneへデータを移行しましょう。このデータ移行は楽天モバイルの設定が完了した後でも、完了する前でも行うことが可能です。
また、古いキャリアからの乗り換え（MNP）の場合、キャリアメール以外にも、各種サービスの認証（LINE、X（旧Twitter）、決済サービスなど）や、Apple IDの設定、キャリア独自のサービス（例: キャリア決済など）の見直しが必要になる場合があります。これらの移行や設定変更も忘れずに行いましょう。
楽天モバイルでiPhoneを利用するための最終チェックポイント
楽天モバイルでiPhoneを使うための可否、メリット・デメリット、そして設定方法について、利用を検討しているあなたがスムーズに始められるように、詳しく解説しました。最後に、あなたが楽天モバイルでのiPhone利用を決める上での最終チェックポイントをまとめます。
1. あなたの利用したいiPhoneモデルは楽天モバイルの動作確認リストにありますか？
最も重要なのは、お使いの、または購入予定のiPhoneが楽天モバイルで正式に動作確認されているかです。公式サイトのリストを必ず確認しましょう。リストにない場合は、一部機能が使えない、または予期せぬ不具合が発生するリスクがあることを理解しておく必要があります。
2. キャリア版iPhoneの場合、SIMロック解除は必要ですか？
キャリアで購入したiPhoneは、SIMロックがかかっている可能性があります。楽天モバイルで利用するにはSIMロック解除が必要です。最近のモデルは解除済みの場合が多いですが、念のため確認し、必要なら手続きを行いましょう。手続きは早めに行っておくと安心です。
3. 楽天モバイルの料金、通信品質、その他のサービス内容は、あなたのiPhone利用スタイルに合っていますか？
データ利用量に応じた料金プラン、楽天ポイントとの連携、Rakuten Linkでの無料通話といったメリットは、あなたのiPhoneの使い方と合致していますか？一方で、通信品質のばらつきや、キャリアメールの移行などのデメリットも理解した上で、許容できる範囲か検討しましょう。特に、よく利用する場所が楽天回線エリア内か、パートナー回線エリアか、通信速度はどうかなども、事前に確認しておくと良いでしょう（楽天モバイルのWebサイトでエリアマップを確認できます）。
4. 初期設定の手順を理解できましたか？
SIMカードの有効化、SIM挿入またはeSIM設定、そして必要に応じてAPN設定（プロファイルインストール）の手順を把握しておけば、スムーズに利用開始できます。万が一設定でつまずいても、楽天モバイルのサポートページや、この記事で解説したような基本的なトラブルシューティング方法を知っておけば、冷静に対処できます。
これらの点を確認し、納得できれば、楽天モバイルでのiPhone利用は非常に魅力的で、コストパフォーマンスに優れた選択肢となるでしょう。特に、データ通信量を多く使う方、楽天経済圏を頻繁に利用する方、そして月々の通信費を抑えたい方にとって、楽天モバイルはパワフルな選択肢となり得ます。
このガイドが、あなたが楽天モバイルでiPhoneを利用するかどうかの判断、そして利用を決めた後のスムーズなスタートの一助となれば幸いです。一つずつ確認しながら進めれば、決して難しくはありません。
さあ、楽天モバイルで快適なiPhone生活を始めましょう！ この記事を参考に、安心して楽天モバイルへの乗り換え、または新規契約を進めてください。
