「自宅のインターネット環境を快適にしたいけれど、光回線の工事はちょっと…」そんな風にお考えの方に人気の「ホームルーター」。置くだけで手軽にWi-Fi環境が手に入る便利なデバイスですが、一体どれを選べば良いのでしょうか?
今回は、ドコモの「home 5G」、ソフトバンクの「ソフトバンクAir」、そして少しマニアックながらも注目の「楽天モバイル(ホームルーター転用)」の3つのサービスを徹底比較。通信速度から使い勝手まで、あなたのギモンを解消します。
ホームルーター比較!今回の検証環境と端末をご紹介
今回の検証では、以下の3種類のホームルーター端末が登場します。
ドコモ home 5G HR01(楽天モバイルSIM転用)
- 旧型のHR01端末に、楽天モバイル最強プランのSIMカードを挿入して利用。
- 一部界隈では知られた裏技的な使い方ですが、動作保証外である点はご注意ください。
- 黒を基調としたシンプルなデザインで、お部屋に馴染みやすいのが特徴です。
- LANポートは1つ、背面にはWPSやリブートボタンが配置されています。
- モバイル回線プランのため、ホームルーターでありながら「どこでも利用できる」という点が最大の特長です。
ドコモ home 5G HR02
- 2025年現在もメインで販売されている新型モデル。
- HR01と比べてランプの位置が分かりやすくなり、LANポートも2つに増え、有線接続派には嬉しいポイントです。
- こちらも非常にシンプルなデザインで、設置場所を選びません。
- ドコモのホームルーターとして、契約時に申告した住所での利用が原則となります。
ソフトバンクAir ターミナル5
- 旧型のWi-Fi 6対応モデル。現在はWi-Fi 7対応のターミナル6も登場しています。
- 白を基調とした大きな本体ですが、こちらもシンプルでインテリアに溶け込みます。
- 背面にはLANポートが2つとUSBポートがあり、E-SIMでの利用が可能です。
- ソフトバンクAirも、ドコモ同様に申告した住所での利用が原則です。
※今回の検証環境では、5G通信は利用できず、すべて4Gでの測定となります。また、KDDI系のWiMAXは電波状況の都合上、比較対象から外されています。
通信速度測定!リアルな時間帯での実測結果
今回は、それぞれのホームルーターを同じ部屋に設置し、iPhone 16 Pro Maxを使用して通信速度を測定しました。以下の3つの時間帯で計測しています。
- 午前10時台: 比較的通信が混み合わない時間帯
- 12時台: お昼休みで通信が混み合う時間帯
- 21時台: 帰宅後のリラックスタイム、通信ピーク時間帯
驚きの結果!各社の通信速度傾向
実際の測定結果から、それぞれのホームルーターの傾向が見えてきました。
ソフトバンクAir:ダウンロード速度の怪物!
- 午前10時台には驚異の200Mbps超えを記録するなど、ダウンロード速度は圧倒的でした。
- 混雑する12時台や21時台でも100Mbps以上を維持することが多く、非常に優秀です。
- ただし、アップロード速度は10Mbpsを超えることがほとんどなく、動画や写真のアップロードが多い方には不向きかもしれません。
ドコモ home 5G:安定性にばらつきあり
- ダウンロード速度は最大130~150Mbpsを記録することもありましたが、12時台や21時台の混雑時には速度が大きく落ち込む傾向が見られました。
- アップロード速度は全体的に遅く、遅延も他社より若干高い傾向にありました。
- 「通信速度のばらつき」が目立ち、安定性を重視する方には少し気になるかもしれません。
楽天モバイル(ホームルーター転用):上下ともに安定の中速!
- ダウンロード速度は90Mbps前後で安定し、お昼の時間帯に一時的に落ち込むこともありましたが、頻度は多くありませんでした。
- 特筆すべきはアップロード速度!40~50Mbpsで安定しており、無線通信としては非常に優秀な結果です。
さて、ここで注目していただきたいのが、今回の比較で異彩を放った楽天モバイルです。
ホームルーターは「決まった住所で使うのが大原則」とされていますが、楽天モバイルのSIMを転用したホームルーターは、本来モバイル向けのプランであるため、場所を選ばずどこでも利用できるという圧倒的な自由度を持っています。
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ホームルーター選びの落とし穴とユーザーのリアルな声
今回の検証結果は、あくまで特定の環境下での一例です。通信は「ベストエフォート」であり、利用するエリアの電波状況、端末の性能、部屋の配置、周囲の環境など、様々な要因で結果は大きく変わります。
「みんなのネット回線速度」との比較
参考として、「みんなのネット回線速度」サイトの全国平均データも見てみましょう。
- ドコモ: 平均ダウンロード速度は150Mbps前後と、今回の結果より良い数値が出ており、5G環境の影響も考えられます。
- ソフトバンクAir: 平均ダウンロード速度は100~150Mbps程度。今回の検証環境では、平均を上回る優秀な結果でした。
- 楽天モバイル: スマホでの通信がメインですが、平均ダウンロード速度は今回の計測よりも高く、一部の5G通信が平均を押し上げているようです。4Gでは100Mbpsを超えることは少ない印象ですが、アップロードは30Mbps前後とモバイル回線としては非常に優秀です。
スピードテストだけでは分からない「使用感」
スピードテストの数値だけでは測れないのが、実際の使用感です。
- ホームルーターは、光回線に比べて通信が途切れたり、反応が悪かったりする場面がごく稀に発生することがあります。
- 特に動画視聴時、再生中に一時停止したり、読み込みが遅くなったりするケースも。
- これは光回線に慣れている方にとっては気になるかもしれませんが、普段スマホの電波で十分という方には問題ないレベルかもしれません。
結局のところ、通信品質に対する「価値観」が重要になります。安定性を最優先するなら光回線、手軽さやコスト、そしてある程度の品質でOKという方にはホームルーターがおすすめです。
動画や写真のアップロードを頻繁に行うようなヘビーユーザーにとっては、ホームルーターでは効率が落ちると感じるかもしれません。しかし、ウェブ閲覧や動画視聴がメインで、手軽にインターネット環境を整えたい方には、十分な選択肢となりえます。
まとめ:あなたにぴったりのホームルーターを見つけよう
今回のホームルーター比較で、それぞれのサービスに独自の強みがあることが分かりました。
- 圧倒的なダウンロード速度を求めるなら: 環境が合えば「ソフトバンクAir」は非常に強力な選択肢です。
- バランスの取れた安定性を求めるなら: ドコモの「home 5G」も有力ですが、時間帯による速度のばらつきには注意が必要です。
- 持ち運びの自由度と安定したアップロードを重視するなら: 「楽天モバイル」のホームルーター転用は、マニアックながらも非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ホームルーター選びは、あなたの使い方や住んでいるエリアの電波状況によって最適なものが異なります。この動画や記事で得た情報を参考に、ぜひご自身のライフスタイルに合った最適なインターネット環境を見つけてくださいね。
快適なネットライフで、毎日をもっと便利に、もっと楽しく過ごしましょう!